グラフィックデザイナーが子どもに読んだ絵本

グラフィックデザイナーでカエラー母が子どもに読んだ絵本やカエル本を紹介していきます。

わあ、カーテンにぴったりね!

「おばけやしきにおひっこし

カズノ・コハラ さく 石津ちひろ やく 光村教育図書

2009年9月刊

 

おばけやしきにおひっこし

 

カズノ・コハラさんはイギリス在住の作家で

イギリスで出版された後、日本語版として出たようです。

2008年度ニューヨークタイムズ・ベストイラスト賞受賞。

 

 

この本、地がオレンジで、版画が黒。

目立ちます。

 

黄色と黒の組み合わせが危険や注意を促すサインや看板に

よく使用されるのはそれがとても人の目につきやすいから。

なので、この本も本屋さんに並んでるとすぐ目に飛び込んできます。

でもハロウィーンのお話ではないし、

オレンジの必然性ってなんだろう・・・

 

ブルーだと

「すてきな三人ぐみ」に似てしまう?

 

 

紫でもいいような気がするけど

大人っぽくなっちゃうか。

グリーン、ピンク・・・うーん

消去法になっちゃうけどやっぱりオレンジ、か。

 

それはともかく、

ここに出てくるオバケ。

ティッシュを切り貼りしたようなテクスチャーで

オバケが「異質」なもの、

という意味でもこの本にピッタリ。

このオバケの表現好きです。

 

おばけやしきにおひっこし中ページ


オレンジ、黒、白、という強い色の組み合わせ

シンプルでわかりやすいイラスト

 

すべてが強い本です。

 

そしてもう1つ、主人公の魔女のマージョリィも

 

強いです。

 

オバケなんてただの布切れ代わり

としか考えていません。

 洗濯機で洗って、カーテンにして

テーブルクロス、ひざ掛け

そしてふとんにしてしまいます。

 

素直にされるがままのオバケの方も

どうなんだ、という気がしますが。

 

最後に、

かわいらしいので息子の反応はどうかな、と

思いましたが、オバケがいろんなものに変身?するからか

小学校入る前あたりまでは結構楽しんで読んでました。