グラフィックデザイナーが子どもに読んだ絵本

グラフィックデザイナーでカエラー母が子どもに読んだ絵本やカエル本を紹介していきます。

もう三疋の姿は見えません。

画本 宮澤賢治「蛙の消滅」

小林敏也 好学社

 

蛙の消滅

 

 イラストレーターの小林敏也さんが
ライフワークにしている、画本 宮澤賢治の1冊。

十数年前、カエルの絵本を集めていた時に
美しい装丁と絵に惹かれて購入。

 

蛙の消滅

クラッチで描かれている絵を数枚重ねて特色で印刷。
その繊細で美しい線画、透明感のある色、使用されている紙、

全てに想いが行き届いていて絵本というより

 

素晴らしいアートブックです。

 

が、

 

ずっと本棚にあると思っていたのに
たまたまネットで見かけて、
そう言えばうちにあるはずだし
そろそろ子どもに読めるかな、と探すも見当たらず。

引越しの時に間違ってどこかに紛れたか・・・

 

で、買い直そうと調べたところ、
今販売されているのは
好学社の2015年の復刊版。

 

私が持っていたのは今はないパロル舎版。

 

ああ〜〜、なんでなくす!! 自分に怒!

 

今の好学社版とはインクも紙も違うそうです・・・涙。

 

 

 

でも買いました。

だってほんと素敵な本だもの。

 

現在、画本 宮澤賢治は14冊出てますが
全部揃えたいくらいどの本もめちゃ素晴らしいです。

 

内容は宮澤賢治なので、言わずもがなですが・・・

現代のやさしくキレイでマイルドなお話とは違い
うす暗くてちょっと怖い世界観、皮肉な死。
いいオトナの私が今読んでも、読後ずう〜ん、と
強い印象が残ります。

でもこういう絵本も必要よね。