グラフィックデザイナーが子どもに読んだ絵本

グラフィックデザイナーでカエラー母が子どもに読んだ絵本やカエル本を紹介していきます。

おしろの こどもは ふえる ふえる・・・

すてきな 三にんぐみ

トミー=アンゲラー さく  いまえ よしとも やく 偕成社

 

すてきな 三にんぐみ

 

トミー・アンゲラー(ウンゲラー)はフランス人の児童文学作家・イラストレーター。
グラフィック系の人なら知らない人はいないくらい有名ですが、割と不気味なタッチも多くて好みは分かれるかも。
私も昔はあまり好きではなかったけど、子どもに絵本を読むようになって、改めて何作か読み直したら、ジワジワと良さがわかってきました。

 

このお話は恐ろしい山賊が、たまたまさらってきた女の子がきっかけで、家族のいない子どもたちを引き取って、ついには村までできます。
悪い人は悪いことしかしない、わけではなく
世の中は一面では測れないというのは
今の時代にこそ、いつも心に留めておくべきメッセージだと思いますが

私は何と言っても、三にんぐみの黒いシルエット!
表紙だけ見ても明らかですが
簡略化された黒い山賊たちの描き方とブルーの背景のバランス、ページごとについ唸ってしまいます。

 

初版は50年前ですが、全く古さを感じさせない
永遠の名作です。